南スーダン共和国のイーダ難民キャンプで、紛争の影響により保護者不在の子どもたちの就学および給食支援を行う日本国際ボランティアセンターへ15万円寄付を実施
2020年7月、株式会社テーブルクロスのFood for Happiness事業は、南スーダンのイーダ難民キャンプで、紛争の影響により保護者不在の子どもたちの就学および給食支援を行う日本国際ボランティアセンター(以下、JVC)へ15万円を寄付しました。
南スーダンは、スーダンやエチオピアなど6カ国と国境を接する、アフリカ大陸北東部に位置する内陸国です。2011 年にスーダンから独立してできた世界で一番新しい国で、人口約1,200万人、国土面積64万㎢(日本の約1.7倍)、40以上の部族から成る多民族国家です。約半世紀にわたる内戦を経て独立した以降も、部族間の対立といった度重なる武力紛争が続いています。欧州委員会人道支援・市民保護局(ECHO)によると、2020年1月現在、約750万人(人口の約6割)の人々が緊急的な支援を必要としている深刻な人道危機が伝えられています。
2012年、JVCはスーダンとの国境に近い北部ユニティ州のイーダ難民キャンプにて、南スーダン独立に伴う紛争により発生したスーダン難民の支援を開始しました。イーダ難民キャンプでは、国境を越えて難民キャンプに逃れたものの、頼れる身寄りがいない子どもたちがキャンプ内の市場を中心に、廃品回収や物売りなどの児童労働を行いながら生活しています。JVCはこうした子どもたちを保護し、学校に通って子どもらしい生活を送れるように給食支援を含む活動をしています。
株式会社テーブルクロスは7月、JVCの南スーダンでの活動に対し、15万円を寄付しました。
2020年10月日本国際ボランティアセンターからの報告
この度、JVCは南スーダン・イーダ難民キャンプにおける活動の、2020年4月から7月までの事業実施報告書を弊社宛てに提出しました。以下に、概略を紹介します。
新型コロナウィルス感染拡大に伴い、イーダ難民キャンプでは学校が休校となりました。2020年10月現在も学校は再開していません。しかし、JVCが支援する30名の子どもたちは、日常的に十分な食事がとれない児童のため、以下の通り、休校中も継続的な給食支援に加え、課外活動や感染症対策支援を実施しました。
新型コロナウィルスの感染防止対策として、難民キャンプでは学校が休校となる中、活動の変更・休止を余儀なくされています。しかしながら、毎日の給食がなければ子どもたちは十分な栄養を取ることができません。そこで休校中であっても週に1回の給食支援を継続すると同時に、月に一度、大豆やトウモロコシ粉などの食料配布を行いました。
普段の生活の中で十分な食事をとることが出来ない子どもたちにとっては、給食支援はとても重要です。また、成長期の子どもたちにとって、栄養のある食事を摂り、マラリアなどの病気に負けない身体をつくる大切な時期でもあります。食べ物を得るために市場で暮らす生活に戻ることがないよう見守りながら、支援活動を続けています。
学校が休校中であっても、子どもたちが学習の機会を失わないよう、勉強の補習や絵画教室などの課外活動、バレーボールやサッカーなどのスポーツなどを行い、子どもらしく過ごせる場を提供しています。また、野菜作りのプロセスや技術を身に付けるための菜園では、トマトやナスなどを収穫することができました。また、感染症対策として、手洗い指導や石鹸等の衛生用品の配布も行っています。学校が再開したとき、子どもたちが学校生活にスムーズに戻れるよう、支援を継続しています。
参照URL:
https://www.mof.go.jp/public_relations/finance/202003/202003l.pdf
https://www.ngo-jvc.net/jp/projects/southsudan/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000030680.html