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Home / 城宝ブログ  / 1 人ではできないことも、仲間同士助け合うことで目的を達成していく『生協』。

生活協同組合コープこうべの執行役員 本木時久さんにご縁をいただきました。
コープこうべの本部は神戸の住吉にあり、私の生まれた街にとても近いこと、更に幼い頃は普段のお買い物と言えばコープだったこともあり親近感と愛着が増し、今回の本木さんとは色々な方向へ話しが膨らんでいきました。
少し、城宝ブログでも紹介させていただきます?
 

1 人ではできないことも、仲間同士助け合うことで目的を達成していく『生協』。

生協の主役は組合員。一人ひとりがお金を出し合い、商品やサービスをみんなで利用し、運営に参加することで成り立っています。
 
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最初は、社会運動家でもある賀川豊彦の「救貧だけではなく防貧を」という指導の元、実業家たちや「家庭会」といわれる女性たちの力によって、「食」や「子育て」といった当時の社会課題を解決するために立ち上がりました。その愛と協同精神は今でも引き継がれています。
同時に生協は、創業時からCSV(Creating Shared Valueー共通価値の創造ー)精神だったといいます。
本木「CSVは、”共に創る”こと。生協は、組合員によって社会課題を解決する事業体。そして今、組合員一人ひとりが課題に取り組む体制を再構築しようとしています。コープこうべ宅配や店舗などの実業を持っていることもそうですが、組合員は168万人(世帯)、職員も本体の1万人をはじめ関連会社を入れると1万5千人います。一人ひとりが社会課題の解決にアンテナを張り、問題意識を持つ方向へと意識改革をすることによって、素敵な社会創りができるのではないかと考えています。」
城宝「人の意識改革をするとなると、歴史のある組織は古くからのイメージや習慣も大事にする傾向があるので、とても時間もお金もかかって大変なことのように個人的には感じます。最初はどのようなことから始めたんですか?思うように進まなかったこともありますか?」
本木「そうですね。もちろん、最初は「安全・安心な商品を確実に出来るだけ安く届けることが我々の役割ではないのか!?」という声も周りからはありました。しかし、「そもそも生協で働くってどういうことだろう?」と、職員一人ひとりが自分の言葉で語ることから進めていきました。そしてそこから、「私たちは一体何がしたいのか?何をすべきなのか?何が出来るのか?」ということを職員全体で深く考えるようになりました。今では職員だけではなく、下は20代から上は80代くらいまでの組合員にも集まってもらって、理想の暮らし方や自分の生き甲斐などをワークショップ形式で話し合う環境を作り、自分一人でやることの限界はあるかもしれないけど、協力することによって社会を良くすることができるという気付きを提供しています。」
 
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何歳になっても、社会を良くしたい・目の前の人を助けたいという気持ちは変わらない。

コープこうべの職員、組合員や地域住民の方たちとのグループワークをスタートしてみて、本木さんが改めて感じたことは、「何歳になっても社会を良くしたい・目のに困っている人がいれば助けたい」という気持ちは、誰しも持っているということです。
私の場合は、幼い頃にインドネシアに行ったときに自分と同じ年ぐらいのストリートチルドレンと出会ったことから、「私にも何かできないか」というモヤモヤした気持ちを抱きました。自分が知ってしまった社会課題には何となく責任を感じたり、もしくは自分にも何かできることがないかと考える人も多いのではないでしょうか。同時に、社会を良くするため、目の前の人を助けたいという気持ちは大いにある一方で、実際に初めてみて継続する大変さを感じている人も多いのではないでしょうか。
私は、社会課題を”継続的”に解決するための活動が重要だと考えています。そのためには、利益の創造と社会への貢献が同時に実現される文化が必要だとも思います。
テーブルクロスは、飲食店を予約すると予約した人数分の給食を途上国のこどもたちに届けるサービスですが、中身としては飲食店の集客サービスです。集客費を完全成果報酬にしたことにより飲食店の広告業界に風穴を吹かすことができるのではないかとチャレンジしているところでもあります。
従来の飲食店の広告料金が高いためにお店の利益が縮小されている課題と、私の想い入れのある途上国のこどもたちの教育環境を整えることを同時に解決したいという想いが、今に繋がっています。今となっては生き甲斐になっています?✨
また、コープこうべで行っている意識改革は、100年後の日本社会を創るうえで必要なことだと思います。組合員のなかから課題解決のためのビジネスプランが出て来たときには、ネットワークだけでなく資金的な投資も行うことに積極的だといいます。利益も創造しながら社会貢献も行う文化が広まることにより、継続的に21世紀の社会課題を解決できると思います。
今後、事業や活動を続けるなかで想いが同じ人と繋がり、多くの課題解決・イノベーションを生み出していくことができれば私としても幸せです。
今回の素敵な出会いを大事に今後も頑張っていきたいと思います!
本木さん、ありがとうございます!

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